子どもがまだ小さいうちは、絵本の読み聞かせをして、親子で一緒に楽しい時間を過ごすことが多いですよね。
でも、子どもが本を自分で読み始めると読み聞かせをやめてしまうご家庭も多いのではないでしょうか。
本は知らない世界を学ぶ大切なツールです。
ここでは、本を何歳ぐらいまで読み聞かせしていたか、またどんな風に楽しんでいたかをお伝えします。
読み聞かせって何歳までやればいい?小学生でも効果あり
読み聞かせは、学力の土台を作ると言われますよね。
小学校低学年になると読み聞かせをやめてしまうご家庭も多いようですが、すぐにやめてしまうのはもったいない気がします。
我が家は小学校低学年のうちは、文章量の多い本などをときどき読み聞かせしていました。
また、読み終わった後に「どう思った?」と感想を聞くだけでは本をじっくり味わうことができません。
挿絵や登場人物をじっくり観察することで、ストーリー以上のものを得られます。
読み聞かせが育てる3つの力
読み聞かせをずっと続けていたけれど、「あまり効果がなかった」と感じる親御さんもいます。
国語の学力がつかなかったという意味かもしれませんが、読み聞かせが育ててくれる力は、それだけではありません。
ここでは、読み聞かせが育てる3つの力をご紹介します。
語彙力
さまざまな本を読み聞かせすると、普段の会話では使わないような言葉や言い回しに触れられます。
文字を耳から聞くことで、「音」や「リズム」も自然と身につきます。
文字を読めなくても、聞いた音やリズムで、話す力や表現力の土台が育っていきますよ。
想像力
また、読み聞かせる文章から、その場面を頭の中に思い描くことができるようになります。
空間や人間関係、感情などを想像し、そこに自分はいなくても、イメージを持つことができます。
目の前にないものや体験していないものを想像できるようになり、子どもの好奇心を育てます。
共感力
読み聞かせでは、嬉しい場面、悲しい場面など、さまざまな場面での登場人物の気持ちに触れることができるでしょう。
「自分だったらどう思うのだろう?」と想像し、他者の視点を知るようになります。
他人に共感したり、自分とは違う感じ方を知るきっかけになりますね。
読み聞かせはただ読むだけではない
本を読み聞かせする際には、ただ本のストーリーを読むだけでは味わいつくせません。
本の中にあるエッセンスを親が引き出してあげることで、何歳になっても絵本や本を深めることができます。
本の中にはヒントがいっぱいある
本の挿絵や登場人物を観察すると、本をより深く楽しむヒントがたくさん詰まっています。
例えば、色使いや服装、建物や言葉なども子どもの知っている世界とは全く違うことも多いでしょう。
そんな時、色の種類を色鉛筆を見比べながら話してみたり、地方の方言や風習のお話を調べてみるのもおすすめです。
お正月やお盆などの文化を知ったり、植物や昆虫から季節感を感じることもできます。
背景を知らない子が増えている
今は少なくなった風習や海外の文化などに触れた作品であれば、子どもたちは想像ができず、驚きの解釈をしていることも少なくありません。
本の中の場面には、言葉にはされない背景があるものです。
背景を知らずに読んでいると、物語の情景を誤解してしまうこともあり、ストーリーを理解することはできません。
例えば、お歯黒やちょんまげ、火鉢や囲炉裏、ちゃぶ台なども知らない子が多いはず。
そんな背景を合わせてお話してあげることで、子どもの理解が深まり、違う時代のものであってもしっかり理解できるようになります。
知らない世界を学べる
「これってどういうことなんだろう?」と分からなかったことを一緒に調べることも大切です。
親子で疑問に思ったことをインターネットや本で調べたりするだけで、子どもの視野がグッと広がり、知らない世界を学べます。
また、本に出てきた料理を実際に作ってみたり、簡単な実験をしてみるのもとても楽しい経験になりますよ。
絵本や本の中にひとつの正解があるわけではありません。
本のストーリーを楽しみ、本の中からヒントを得て、自分たちだけの楽しみ方ができます。
まとめ|読み聞かせは子どもの世界を広げる
本の読み聞かせには、何歳までやれば効果があるというような正解はないと思います。
ただ、小学校低学年ぐらいまで読んであげているお母さんが多いのではないでしょうか。
小学校中学年・高学年で本を自分で読めるようになれば、お母さんも同じ本を読んで感想を言い合うのもいいですよね。
何を感じたのか、どんなことを知ったのか、そうした対話が親子の絆を深めてくれます。
疑問に思ったことを調べたり、ストーリーの背景を話し合ったり、本からさまざまなものを引き出し、親子で学び続けられます。
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